■2011-10-

■CMITを含まないことを特徴とする生物致死性組成物: 平成22年(行ケ)第10245号審決取消請求事件


コメント:  「含まない」クレームの新規性判断が争点。 クレームには「CMITを含まない」と記載されているが、本件明細書の方法だと実際には不可避不純物としてわずかに含まれるらしい。
原告は「「CMITを含まない」とは「実質的にCMITを含まない」ことであり,それは「微生物学的に活性な量のCMITを含まない」ことを意味する。」と述べている。一方で引例には「含む」や「含ませた」との直接的な記載はない。但しCMITを除去したとの記載もないし、ある程度は含まれることが推測される。
裁判所の判断は新規性有り。引例には課題及び解決手段が記載されておらず、その点が考慮されている。☆☆

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■寄託されているヒトのBリンパ芽腫細胞系: 平成22年(行ケ)第10029号審決取消請求事件


コメント: 引例の細胞が「刊行物に記載されているに等しい事項」といえるかどうかにおいて、引例の細胞が「本願優先日前に引用例1及び2の著者から分譲され得る状態にあったか否か」の認定判断が争点になった事例。

出願人は「宣誓供述書」を提出した上で、引例の著者(本願発明者)が分譲する意志を持っていなかったことを主張している。本願優先日前、引例の著者は「第三者から分譲を要求されても,同要求に応じる意思はなかったものと認められ」、その結果、引例の細胞は第三者が入手不可能であると判示された。 ☆☆

■ヒドロキシラジカル消去剤 平成21年(行ケ)第10134号審決取消請求事件


コメント:  医薬発明において実施例にin vivoの薬理データがなくてもOKだった例。 ☆☆☆

■吸入アレルギー性反応の予防のための鼻用軟膏 平成22年(行ケ)第10296号審決取消請求事件


コメント:  「被験者数が1人と少ない」等の理由から引例は「技術的裏付けを欠いた単純な文言」だと主張したが認められなかった。 また、引例において「優先日当時、目的とする効果は実際には得られなかったとの認識が支配」していたと主張したが、本願明細書に従来技術として記載していた内容と矛盾しており、その点が指摘された。 ☆

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徳重大輔


Author: 徳重大輔

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SK特許業務法人に勤務しています。明細書作成、特許調査、その他一通りやってます。明細書はバイオ医薬(特に抗体医薬)、調査は無効資料調査が特に得意です。

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